ユーロカップ 第3戦
ツインリンクもてぎ 2003/09/15
・参加台数 38台
・出走台数 38台
・完走台数 33台
・予選:IPC-2クラス 2位 2分25秒743
・決勝:IPC-2クラス 4位 20分13秒751
ベストラップ 2分26秒906
シリーズチャンピオン
・参戦車両:アルファ156 2.0JTS セレスピード
・ドライバー:太田哲也
■レース模様
ユーロカップ。見事、シリーズ・チャンピオンを獲得
今回、エンジンのファイン・チューニングとデファレンシャル・ギアの交換を慣行し、レースに望んだ。
しかし、デフ交換とコンピューターの整合性を取るのに手間取り、連日深夜までの作業となりドライバー、スタッフとも不眠不休状態でサーキットに向かった。
最終的にリアのダンパーを1段・柔らかくし予選に臨む。
まるでフォミュラー・カーの如きロータス等の強豪が犇めくユーロカップ。その予選は2分25秒74、さらにタイムを削りIPC-2クラス3番手を確保、本選で上位入賞を果たせばシリーズチャンピオンを獲得できる絶好のグリッドを確保できた。
決勝までの3時間、ピットでは大騒ぎの作業が開始された。
ユーロカップ予選後に行われたアルファチャレンジ予選中に発生したコンピュータ・トラブルを克服するため、プラグ交換は元よりエアフロセンサー、セットの初期化等、何度もトライ&エラーを繰り返しコンピュタの回復に努める。
文字通りの総力を挙げての挑戦となった。
最終的に全てを洗い直し、2レース分のガソリン量をも鑑み、重量の増加となる不利を抱え込みガソリンを満タンにし決勝を迎えた。
レーシング・スタートの困難なオートマチック仕様のセレスピードとガソリン満タンの重量ハンディにより苦しいスタートとなった決勝。スタート直後に5台にパスされるが、1コーナーのブレーキングをぎりぎりまで我慢、4台を抜き返しクラス4番手を維持、重い重量で振られるマシンを必死で押さえ込み、ファイナル・ラップまで戦闘力の低下したマシンで順位をキープし続ける。そのままクラス4位でチェッカーを受けた。
その結果、Euro Cup IPC-2クラスのシリーズ・チャンピオンを獲得した。
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アルファロメオ・チャレンジ関東 Rd.3
ツインリンクもてぎ 2003/09/15
・参加台数 31台
・出走台数 31台
・完走台数 30台
・予選:AR300クラス 2位 2分27秒354
・決勝:AR300クラス 5位 19分59秒410 ベストラップ
2分27秒942
・参戦車両:アルファ156 2.0JTS セレスピード
・ドライバー:太田哲也
■レース模様
当日早朝のフリー走行で、実戦テストを開始。30分と言う短時間ではあったが2度のピット・インで太田選手は2リッターのオートマティック車両を駆使し、驚くべきセッティング能力を発揮。2分26秒642というタイムを叩き出した。これはフリー走行における、全てのAR300(3リッターエンジンクラス)を退けただけでは無く、完璧なチューンを施したMRクラス(無制限チューンクラス)の大多数を尻目に総合5番手のタイム。
更なるジャンプ・アップを狙い車高を4mm下げ、予選に臨む。
タイミングを計りコース・イン、タイム計測1周目に2分27秒35、しかし、ここで予期せぬコンピューターのトラブルに巻き込まれ、4500回転以上にエンジンが回らなくなる。1周様子を見たが回復せず、この時点で予選タイム・アタックを断念し、ピットに戻り、シートを降りる事態になってしまった。しかしながら、最初の1周で刻んだタイムがAR300クラスの2位という結果に、本選での優勝にかすかな望みを繋いでくれた。
決勝は、ユーロカップ決勝後すぐ。そのインターバルは何と10分、ドライバーは車から降りることも出来ず、ピット前でゼッケンを張替えるだけでの参戦となった。傷んだマシンと疲労した体に鞭を打ち、グリッドに並ぶ。マシンが完調なら1周2分25秒を刻む実力を備えるが、この状態では28秒を維持するのも難しい。しかし、決勝はタイム以外にも戦う要素が多い。ドライバーの技量に期待する戦いとなった。
スタートはやはりセレスピードのハンディがあるが、ここも1コナーの進入でリカバー、1周目もクラス2位を確保し無事通過、5週目までは順調に2位をキープし何と後続を引き離しにかかる。しかし、6週目からマシンコンピュータに再び異常が発生、ストレートを見ても明らかにスピードが乗らない。後続のマシンが直後に迫りパスされるがそのマシンは上のMRクラスの車両。最後は予選並みの走りでタイムの落ち込みを防ぎ、見事、2位でチェッカーを受ける。
総合的にハンディを抱えたマシンを駆使した2位は充分に満足できる結果であるが、ティームの課題は残されている。
■太田哲也コメント
今回のレースは、前回のレースでの大きな課題となったエンジンパワー不足を補うため、エンジンのファイン・チューニングとデファレンシャル・ギアの交換をして望んだ。
でも、マシンが仕上がるまでに原因不明のエンジントラブルを抱え、連日連夜の作業が続いた。不眠不休で尽力してくれたメカニック達の努力に報いるためも、今日のレースはどうしても結果を出したかった。
午前中の予選は順調なスタートと思えたが、予選終了後に多くのトラブルが発生し、それが完全に解消できないままに、決勝をむかえることとなった。
それを補うためにまるで予選の時のように全力で走った。レース中は集中しており疲れを感じなかったが、降りたら一気に疲労が溢れだし倒れそうな感覚を覚えたが、ある程度の結果に繋げられたことで、満足なレースだった。
レース後のメカニックの笑顔が嬉しかった。
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