太田哲也の出張授業夢チャレンジ! 2番目に訪れたのは、福井県小浜市内の小学校でした。全校生徒64名、今回の授業を受ける5,6年生は20人と児童数の少ない小学校です。でも、応募時の熱意ある気持ちが伝わり、ぜひ行こう!ということになりました。
前日に小浜市入りし、翌朝スタッフ一同で小学校へ。太田は校長先生と会い、学校や生徒たちについてお話を聞きました。すると、驚いたことに校長先生が掲げた教育目標が「Lets
make our DREAMS come true〜夢に挑戦!」という標語。つまり、この出張授業のテーマと同じだったのです。校長先生によると、毎年卒業生は自分たちの夢について卒業式で1分間話すのだそうです。一方で、先生方もひとりずつ「夢トーク」と題して生徒を前に自分が子どもだった頃に描いた夢を話すという時間があるそう。「ちょうど先生たちの発表が終わってしまったところだったので、きょうは太田先生に締めでお願いできて最高です」と校長先生。
「スポーツ選手を夢みる子どもたちもいて、みな勉強やスポーツに熱心に取り組んでいます。でも、私はもう少し子どもたちが外に向けて自分のことや力を発信できるようになってほしい。そのためにヒントを与えてもらえれば」と校長先生から太田に話がありました。
この日、参加するのは6年生7人と5年生13人の20人。太田にとっても20人という少人数の子どもたちに対して話をするのは初めてのことです。どんな講演になるのでしょうか?
「みんな、夢はありますか?」と冒頭で太田が問いかけると、半分くらいの生徒たちが手を挙げました。
「でも、夢がなにかわからない子がいたとしたらそれでもいいと思います。いろんなことをやってみて失敗もしてみることで経験になり力がついてくる。そうすれば、自分が何に向いているのかがわかってくるものだから」
子どもたちとの距離も近く、アットホームな雰囲気で講演は進みます。
「チャンスの女神に出会うためには自分の尻を叩いて、一歩踏み出してみたり、積極的に発言してみる。きょう僕に質問することも、どうしようと思ったら尻を叩いてやってみよう」(太田)
その後、「レーサーになったのはいつ?」「なぜ車がすきになったの?」「レース中はどんな気持ちで走っていますか?」「レーサーになるキッカケは?」「仕事をしていてうれしかったことは?」「夢はありますか?」などと質問があがりました。
最後に、代表して男子生徒より、「Let's make our dream come trueというのが僕たちの目標としていることです。これからも太田さんにきょう会えたこと、聞いたことを忘れずに頑張っていきます」と挨拶がありました。
講演中、質問コーナー、記念撮影、そして終わってから、と子どもたちの表情がどんどん豊かになっていき、“自分の尻を叩く”仕草をして太田に話しかけている姿をみていて、きっといつの日か壁にぶつかった時にこの日聞いた話を思い出して、その壁を乗り越える糧になるのではないか。そんな風に感じました。 |