4月8日、仙台ハイランドでアルファチャレンジ東北シリーズ第1戦が行われ、太田哲也が総合優勝を飾った。太田は今回、昨年まで参戦していたTEZZO
ALFA GTを改造し、レースクラスのMR300クラスから市販車AR150クラスに改造し直しての参戦。内装やエアコンをつけ、タイヤをレース用Sタイヤから市販ラジアルタイヤに履き替えるなどメカニックが当日の朝まで作業を行った。
土砂降りの雨が降ったり、晴れたりと難しいコンディションのなか、予選を総合4位につけた太田は決勝スタート直後の第一コーナーで3位にジャンプアップし、さらに裏のストレートで2台を抜いて2位へ浮上。決勝直前の練習走行でギリギリまで走ることでタイヤを温めたことが功を奏し、さらに1台抜いて、首位に立った。後半は追いつかれたが逃げ切り、そのままフィニッシュ。
また、太田哲也が主催するアマチュアレースチーム「太田哲也とオヤジレーサーズ(正式名称TEZZO
RACERS CLUB)からメンバー30名のうち9選手が参戦。当日は、太田からドライビングレクチャーを受けると、まずは太田の後をついてライン取りを覚
えるためのカルガモ走行からスタート。はじめてのサーキットを体験したメンバーや昨年からステップアップしてアルファチャレンジに参戦するメンバーは、興奮気味に語った。
「こんなにワクワクして興奮したのは、社会人になってはじめての経験です」
「クルマの奥深さがわかって、これからのめりこみそうです」
日常とは違うサーキットでの緊張感を思う存分満喫したようだった。
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太田哲也コメント
「TEZZO RACERS CLUBに関しては、今後さらに社会人を増やして裾野を広げることで、日本のモータースポーツ文化の発展に尽くしたい。そのために、今回からレースカーを市販車に戻すことにした。クルマを作ってくれたメカニックに、感謝したい。きょうは、難しいコンディションだったけれど、ラジアルタイヤではかえって走りやすい面もあった」
取材・文/隠岐麻里奈
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