7月30日(日)、ツインリンク茂木にて「Volkswagen
Fest in Motegi」が開催。同日にフォルクスワーゲン・ゴルフGTIカップシリーズ第3戦が行われ、太田哲也が率いるTeam
KEEP ON RACAINGが参戦した。太田が取り組んできた「チャレンジ精神を広く伝えよう」という趣旨で活動するKEEP
ON RACINGが、今回新たにフォルクスワーゲンとジョイントすることになった。フォルクスワーゲンは、日本で最初にナンバーつきレースを開催し、アマチュアのモータースポーツ文化の振興に貢献してきたという経緯がある。その方向性と「日本にも欧米のようなアマチュアを主体としたモータースポーツ文化を広めたい」という太田の考えが一致し、両者のコラボレートは実現した。
今回は、太田が監督を務め、ドライバーにはチャレンジ精神をもった人にチャンスを与えよう、ということでプロレーサーをめざしている女性ドライバー・中村浩子選手が起用された。シーズン途中での参戦が急遽決まり、直前まで車両整備に費やし迎えた予選は22台中21位のポジションにつけた中村選手。太田に「ベストライン」のレクチャーを受けて臨んだ決勝では数台を抜く走りをみせたが、残念ながら5周でリタイアとなった。今後も、KEEP
ON RACINGは同シリーズに参戦する。
「チームの結果はとても残念だが、GTIカップのレベルの高さを感じた。これ以上の後ろはないので、次戦から上をめざしてチャレンジしていくのみ」(太田哲也)
また、8500人が足を運んだこのイベントのメインステージでは、太田による「モータースポーツの楽しみ方とフォルクスワーゲンの魅力」と題して講演も行われた。ル・マン24時間レースも引き合いにだし、「ヨーロッパのようにアマチュア層が厚くなりピラミッドの底辺が充実し、ファミリーで楽しめるよう日本のモータースポーツが発展していけばいい」と語り、詰めかけた来場者も熱心に聞き入った。講演を終えた太田は、「イベント会場には家族連れが本当に多く、子どもがお父さんの走りを見守ったり、ミニカーで遊んだりする姿をたくさん見ることができた。このようなイベントが今後も日本で増えていけば望ましいと思う。僕は、KEEP
ON RACINGの活動を通じて、アマチュアドライバーのお手本となり、ノウハウを周囲に提供できるように今後も活動を進めていきたい。そして、彼らがドライバーとして楽しむだけではなく、そのチャレンジする姿を自分の家族や友人たちにも見てもらい、これまでモータースポーツにまったく関わりのなかった人たちもモータースポーツに親しむキッカケになればうれしい」と語った。
また、会場で熱心に聞き入っていた人に話を聞いてみると「太田さんの話は面白かったです。今年40歳になるので大いに勇気付けられました」と笑顔をみせた。その後、KEEP
ON RACINGピットまで遊びに来てくれた方も多数いて、新たな出会いも生まれた。
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