人間力発見specialセミナーにて太田哲也が特別講師を務めました。
日時:12月13日(木)18:45〜21:00
講演:富士通社員向け「人間力発見specialセミナー」
主催:株式会社富士通経営研修所
場所:富士通クロスカルチャーセンター
テーマ:「自分と対峙し、歩み続けることの意味」
参加者:富士通 34名
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富士通が社員教育の一環として取り組んでいる「人間力オープンセミナー」。各業界で活躍する方々の話を聞き、自らの人間力を発見する場として社員自ら積極的に参加しています。以前に太田さんもその講師として招かれましたが、今回はスペシャルバージョンです。約30名の参加者は、事前に『クラッシュ』や『リバース』を読んでの参加となり、セミナー形式での充実の2時間となりました。
6〜7名のグループに分かれ、まずは自己紹介からスタート。「もしも年末ジャンボ宝くじがあたったら何に使う?」というテーマに答える形で1分間グループメンバーに自分のことを紹介します。次に、グループディスカッションです。「もしもタイムマシンが使えるなら、どの時代に行って何をしたい?」というテーマについて話し合います。
そうして、グループでの意見交換で頭の体操をしてから、いよいよ太田さんの登壇です。15分間のビデオ上映の後、太田さんが話し始めました。
「きょう、この場に来る前に改めて『生き方ナビ』を読んでみました。読者の視点で読んでいたら、けっこういいことが書いてあるんですよね」と言って、会場を笑わせる太田さん。「気づきについて」をテーマに40分話したあと、質疑応答の時間は、著書を読んでいる参加者だけあって、深い話のやりとりが続きました。
Q「『クラッシュ』のタイトルには、クルミの殻を割るというダブルミーニングが込められているということが読んでいくなかでわかり、とても感銘を受けました。それは、書いていくなかで気づいていったことなんですか?」
太田「読者が読み進めていくなかで、自分のことのように気づいてほしいという思いもありましたね。だから、クルミの殻だけでなくて黒いマントの男の正体も、謎解きのように書いていったんです。推理小説のようだったと言われたときは、書き手としてうれしかったですね。自分のことを書くのはすごく客観的な作業です。でも、人間は都合のいいことは忘れてしまうもの。過去のことを美化しちゃうことってありますよね。僕の場合もそうで、妻の日記や看護記録をみせてもらい、客観的に自分を見つめて書きました」
その後は、「太田さんの話を聞いて自分に取り入れたいこと」をグループでディスカッションし、太田さんに発表しました。
「3歳の娘さんが太田さんを受け入れるのに自分に折り合いをつけたのだろうと話していましたが、一番折り合いをつけたのは太田さん自身だったのだと思います」
「自分を追い込んでやらなければいけない状況にもっていく、という話が印象的だった。ちょっとずつ前向きにやっていきたい」
「言葉のいらない愛情を感じました」
それを聞いて太田さんがこんな話をしていました。
「レーシングカーは客観的な視点がないと運転できない。僕自身最初からそれができたわけじゃなく、何年か経てそういう客観的な視点がもてるようになった。それから僕は、すべての人の人生にはドラマがあると思います。悩むことも挫折もあるでしょう。でも、悩んだり考えることこそ人間には大切なことだと思うのです」
締めは「太田さんの魅力をみつけよう」というテーマで受講者たちが太田さんに1分間で手紙を書くというもの。34通の手紙をもらった太田さんは、1通1通熟読していました。もちろん、うれしそうだったのは言うまでもありません…。
レポート/隠岐麻里奈
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【主催者の声】
「きょうの講演で太田さんファンをまた増やしてしまいました(笑)」
「太田さんの言葉はシンプルだけど生きた言葉。経験からくる本質を話してもらえた」
「私自身きょうが太田さんの話を聞いた3回目ですが、聞く度に好きになります。きょう参加したメンバーも話したりなかったはず」
「進行役を隣で務めさせていただきましたが、太田さんの存在感はすごい!」
「質問にマジメに答えてくれる太田さんの言葉は心に染みるものがあった」
「きょうは人数も少なく距離も近かったので、太田さんと参加者の距離が縮まったのでは」
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【太田哲也コメント】
「『クラッシュ』や『リバース』を皆さん事前に読んできてくれていたので、深い話ができてよかった。皆さんはお手紙で僕のことをとても褒めてくれましたが、実際の僕は弱いところもたくさんある。わがままなところもいっぱいある。でも、そういう自分でもなにか人のためになることをやりたいという風に思えることがうれしいし驚きです」
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