11月5日(日)、フォルクスワーゲンゴルフGTIカップが筑波サーキットにて開催され、太田哲也率いるTeam
KEEP ON RACINGはクラブマンクラスで6位入賞を果たした。前戦の菅生ではクルマのセッティングが重要となるゴルフGTIカップカーの性能を見極めるため2輪チャンピオンであり4輪でもレース経験がある旧知の伊藤真一選手を起用し、総合2位という成績をおさめたKEEP
ON RACING。
第5戦、太田がドライバーに起用したのはアルファチャレンジで2年間に渡りKEEP
ON RACINGワークス2号車として参戦してきた江刺家選手だった。今回、江刺家選手はA級ライセンスを取得してJAF公式レースに初参戦。4年前にFJ参戦をめざして練習したときに両足骨折で3ヵ月入院したのが折しも筑波サーキットだったため、この日はそれ以来の走行となった。太田は、江刺家選手のかつての事故を知り「自分のときもそうだったように、彼も筑波を走ることで事故のトラウマが消えることを願う」という思いもあってドライバーに起用した。
その結果、予選、決勝ともにはじめてのゴルフGTIカップカーに苦戦しながらも安定した走りをみせ、クラス6位入賞を果たした。
また、太田哲也とオヤジレーサーズ(TEZZO
RACERS CLUB)からも阿野選手が参加、太田はチーム監督の合間をぬって、走り方のレクチャーを授けた。また、オヤジレーサーズのメンバーたちも多数かけつけ、仲間の走りをサポートした。
「ワンメイクレースとはいえ、そこには独特のマシンセッティングの方法があり、走り方があることが参戦してみてわかった。経験のあるチームはそのポイントを知り抜いているが、うちはシーズン途中からの参戦だったため、3戦を経てようやくゴルフGTIカップカーの特性がわかってきたところだ。このレースはプロをめざすためのステップアップの1カテゴリーではなく、アマチュアドライバーがこのカテゴリーを終着点として戦いエンジョイするレースであり、そこに僕は意義を感じる。こういうハイレベルなアマチュアが戦うレースが盛んになることによって日本のモータースポーツのアマチュア層が厚くなり、ひいては日本のモータースポーツ文化が広がっていくのだと思う。第2のレース人生は、モータースポーツのアマチュア層拡大に僕は貢献したいと考えている。来年も、活動の場を広げていきたい」(太田哲也)
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