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【講演レポート】7月4日ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)メディカルカンパニー Half Year Meetingにて太田哲也が講演を行いました。

○日時:2011年7月4日(金)
○場所:パシフィコ横浜会議センター
○主催:ジョンソンエンドジョンソン メディカルカンパニー WM/WH&U
○参加者:約50名
○テーマ:「KEEP ON RACING〜逆境を乗り越えた挑戦者〜」


バンドエイドや綿棒などで日常生活で耳にしたり使ったりしている商品を作っているジョンソンエンドジョンソン。ジョンソンエンドジョンソンでは、業務内容によってグループが分かれているのですが、今回「メディカル」部門を担当する部署の「Half Year Meeting」にて太田哲也が講演を行いました。
 ある日、担当の佐藤さんより1通のメールをいただきました。
「我々はジョンソンエンドジョンソンのなかで、医療機器を販売している部門ですが、部門の全体会議で『逆境を乗り越えた挑戦者』というテーマでモチベーションアップのために太田さんにご講演いただけませんか?」
 その後の打合せで、この部門を統括している川名さんが、この全体会議で社員の皆さんに太田さんの講演をサプライズで企画していること、今季の部門テーマに誰がふさわしいかを考えた時に数年前に見た太田さんのテレビ番組をふと思い出しピッタリだ!とひらめいたことなどをお話いただきました。また、太田さんの著作にも出てくる主治医の野崎教授ともお仕事をされたことがあるという共通点もあり、当日を私も楽しみに待っていました。
 50人といういつもの講演会よりも少ない人数だったこともあり、和やかな雰囲気で講演は進みました。サプライズということもあり、太田さんが登場するまで誰が出てくるのかは社員の皆さんには秘密で進行されます。

 そして…、太田さんの登場に拍手が沸きます。

 川名さんからのリクエストもあり、太田さんからは「逆境を乗り越える」「プロフェッショナルとは」「モチベーション」というテーマについて話し、その後質疑応答のセッションとなりました。

Q.太田さんが入ってこられた時に「ダンディーだなぁ」と思いました。仕事において「乗っている時」と「調子が悪い時」で差が大きくなってしまいがちです。モチベーションをキープする秘訣を教えてください。

A.僕も前向きに見えるかもしれませんが、実は落ち込みやすい性格なんですよ。でも、自分の中で「3日」と期限を決めています。人間、落ち込んでから自然にモチベーションが上がることなんてなかなかないと思うんです。だから、引きずっても3日まで、と決めて、常にリセットするようにしています。僕の場合は、携帯電話の裏に貼ってある「KEEP ON RACING」のステッカを癖のように見て「ゼロからのスタートなんだ」と自分に気付かせる。だから、よく目につくところにそういう自分なりの「リセット」のシンボルを作っておくといいかもしれませんね。

Q.事故前に目標にしていたことと事故後に目標にしたことは何ですか?

A.事故前はレーサーですから、やっぱり表彰台に上がって結果を出して拍手をもらうことが幸せだと思っていました。でも、事故の後は結果よりも過程が大事だと思うようになった。それから今は自分に執着するよりも「社会」に視点を向けるようになりましたね。自分が表彰台に上がることよりも、自分が他の人や社会に影響を与えられることの方がうれしいと感じる。自分子どもや子供たちの世代が住む社会がよくなってほしいと思えば、人生やることがたくさんあるし、目標もたくさんあります。ひとことでいえば、「世界平和」ですかね(笑)。

 この日は、太田さんの講演の前にドクターによる「成功するビジネスパーソンのセルフマネジメント」というレクチャーが行われていました。その内容のなかで「認知」と「メタ認知」つまり主観的と客観的な視点の触れ幅が大きい人程、セルフマネジメントができているということになるというお話があったそうです」。大室先生によると「太田さんは、実践でそれができているのが素晴らしいし、また『本を書く』ということをアドバイスした奥様が、太田さんのそうした特性を見抜かれていたというところがさらにすごいと思いました」とのこと。また、その他にも大室先生が、太田さんの講演を聞いていて感じたこと、セルフマネジメントの点から分析できたことなども講演の最後にフィードバックされました。
「認知行動療法といって、思考の癖で自分を苦しめてしまう人にアドバイスするのですが、奥様の言葉である『私たちのために生きて』という言葉は、太田さんにかけたタイミング、内容ともにすごい言葉だなぁと思います。また、悩んだり悲しんだりした時は、そうした感情をまずは出し切った方がいいのですが、その上で行動をした太田さんは正しい方法で立ち直りのキッカケを作っています。人間は動いて後から感情がついてくるので、それを自然にできていたことになります。また、レースの経験上、『チームや内部を批判している人はダメ。改善していくことも求めていけばチームが強くなる』というお話をされていましたが、その通りです。目的のないただの批判は『私は悪くない』ということを言う言い訳だったりするものです。太田さんは以上のことを実践されていて、私が話した理論の話を実体験として話されていたので、大変ためになるお話でした」

太田哲也コメント
「今日は自分の話の分析も初めて聞き、新鮮な講演会でした。『客観的な視点』というのがひとつのキーワードになっていましたが、レースでは臆病でもダメだし、怒っていてもダメで、客観視することが大事でした。そうしたレースで培った経験が療養の過程でも活かされていたことが改めてわかりました」

【主催者の声】
「なかなか直接聞くことのできない話であり、実際に実践されている太田さんのお話は、貴重でした。客観的に自分を見るということは出来る人と出来ない人がいると思いますが、長い人生の中で後天的に訓練して「客観的な目」を養い、実践していくことができるというお話は、大切なアドバイスになったと思います。その後、社員が部屋に戻ると、太田さんにサインを書いていただいた『クラッシュ』『リバース』をプレゼントとして置いてあるというサプライズを続けて敢行しましたが、さらに感動がこみ上げてきたという声がありました。ありがとうございました」(川名さん、佐藤さん)

【参加者の声】
<講演で心に残った言葉>
○速く走ろうと思うな。
○与えられた人生、ゼロからのスタートで最後には再びゼロになる、人のために生きる、チャンスの女神、運は自ら引き込むもの
○我々は生かされている。
○チームのやる気を上げることができる人がプロフェッショナルという意味の言葉がいちばん心に残りました。

<気づき、実践してみたいこと>
○チームとは、チームがどう取り組んでいくのか、を改めて考えさせられました。自分のチームでもメンバーとこのテーマでディスカッションしてみたいと思います。
○3日経って一回リセットする。凹む状態をいつまでも引きずってはいけないと思っていたので、期間を決めることはよいことでした。
○自分を客観視できるようにしたい。
○ネガティブな自分も客観的に見てみて、一歩踏みだしてみること。誰かのために生きてみようと思います。
○人生という時間をどう使うかは自分次第。
○自分の個人的利益だけでなく、チーム全体の力を底上げしていくのがプロフェッショナルだという話に深く感銘を受けました。少しでもチームの力になれるよう意識しプロとして胸をはれる仕事を心がけていきたいと思います。
○失敗やうまくいかないことを状況や他人のせいにすることがあり、今後は自分で出来ることを探していきたい。
○立ち止まっている場合ではない。運のいい人生だったといえる、この瞬間より後の人生を歩みたい。

<講演の感想>
○非常によいタイミング、非常に良い講演を聞くことが出来てよかったです。0からのスタート! 我々は0からではないのでもっと自信と勇気をもって頑張ります。
○とてもわかりやすく、話から情景が浮かんできました。会社のなかでの話としても理解できますし、子育てにも大きく通じるものがありました。
○人を責めることなくポジティブに発送できる太田さんに多く学びました。今後のご活躍をお祈りいたします。
○とても参考になるお話で正直もっと聞き続けたいと思いました。教えて頂いたことを忘れずに小さなことから実行していきたいと思います。
○テレビの映像だけを見るとスーパーマンのような人だと感じたが、直接お話を伺うと人間味あふれ、親近感を感じた。目が覚める様な感じでした。
○感動して涙が出そうになったと同時に今までの自分の人生を振り返ることができました。まだ自分はやれる気がします。


以 上










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講演に来てくださった皆さん、誠にありがとうございました。

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よろしくお願いいたします。


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