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【講演レポート】2月3日第18回千葉県理学療法士学会一般公開講演にて太田哲也が講演を行いました。

○日時:2013年2月3日(日)
○場所:千葉市文化センター
○主催:千葉県理学療法士学会
○参加者:約100名
○テーマ:「KEEP ON RACING〜生きていくことにチャレンジし続けよう〜」


千葉県理学療法士学会一般講座にて太田哲也が講演を行いました。
学会長の薄直宏さんは、太田さんが療養していた時にリハビリを担当していた先生で、著書『リバース』にも登場するご縁がある方です。
この日は理学療法士の方々、一般の方がともに参加できる一般講座の形式として開催されました。
太田さんは、当時のことを振り返り、こう語っていました。
「レースのときに、ドライバーとしてメカニックに、マシンの精度を高めるために、こうしてほしいというリクエストを細かくしていました。
僕にとって、医療チームはレースチームと同じで、自分の身体を治すためにいろいろ要求していました」

そんな話を聞いて、薄先生は、「そういう患者さんは珍しかったけど(笑)、だからこそ、僕たちも楽しかったんですよね」と振り返りました。

太田さんは、リハビリについてもこう語りました。
「あの頃は未来が見えていたわけじゃないけど、リハビリを精いっぱいやれば、9割できないことがあっても1割できることが見つかったりする。
それを見極めて、自分の身体をどう活かしていくかを考えていたように思う。受傷をして、喪失したものがあるなかで、リハビリに励んで、頭で考えていたら無理や無駄だらけのことも、その1割なりのやり方が見つかる。そうやって、自分はここからスタートなんだって思えたことが一番大きかったと思う」(太田)

会の最後には質疑応答、そしてサイン会が行われました。
また、当日、ブース展示をしていた車椅子バスケを題材にした『リアル』コーナーには、太田さんのリバースで解説を書かれた井上雄彦さんの編集者である市川さんがいらっしゃり、太田さんとがっちりと握手されていました。

【主催者の声】
「太田さんは、本当に自分が納得できなかったら食い下がる、珍しい患者さんでした(笑)。でも、そういうやってみよう、という気持ちに僕自身すごく触発されました。あの頃、僕も、太田さんも未来のことはわからなかった。でも、それでもチャレンジできるかどうか。実際、僕は太田さんのアウディに一度乗せてもらったときに、クルマといってもオートマだろうと思ったら、MTでビックリしたんですよ。足があがらない状態でも、可能性があればトライする。それが、太田さんでしたね」(薄直宏)

(文/隠岐麻里奈)









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講演に来てくださった皆さん、誠にありがとうございました。




KEEP ON RACING 事務局



〜参加者の皆様から感想が届きました!〜

【講演で心に残った言葉】

ゼロから始まってゼロで終わる。聴きなれているような言葉でも、そのとき感じたこと・実体験を交えて聞くことが出来て、とても深い言葉だなと感じました。
その場において可能性にかける、向かい合う。無理無駄ということはない。社会のために何かが出来る。
無駄なことが実は大事。期間限定をどう生きるのか。生きることはつらいこと。誰かの為に生きることは幸せ。
不幸に思っても幸せはいっぱい見つけられる。希望を捨てない。ハンドル、アクセルを再び握ることで、神経も再びつながる気がした。


【気づき、実践してみたいこと】

リハビリは機能回復のみではなく、心の支えにもなると気づくことができました。
自分の生活や行動を振り返り、恥ずかしくなりました。周りへの感謝の気持ちを忘れずに行動したいと思います。
生きる意味を見つけようとする意識、姿勢に感銘を受けました。DTとして、その個性や人間性を理解すること、患者さんのために自分が何を出来るかなど考えていきたいと思いました。
人のために何か役立つことがしたい。行動を起こせるように一歩踏み出そうと思いました。
限りアル時間を楽しく笑って過ごしていきたいと思いました。


【講演の感想】

いつも雑誌、ブログを見ています!今日は泣き過ぎてしまいました。私の仕事でのモットーである「心が動けば身体も動く」が更に自信が付きました。ありがとうございました。
心が軽くなりました。自分にもたくさんの可能性があることに気づきました。ありがとうございました。
講演を聞いて涙が止まりませんでした。前を向いて生きようと思いました。
可能性、チャンスの女神の話がとても良かったです。子ども達にも伝えたい!
涙が出ました。目の前のことに集中して頑張ります。是非自分の受け持っている中学生にも伝えたいと思います。


 




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