早稲田医療技術専門学校文化祭「早秋祭」にて太田哲也が講演しました
日時:10月22日(日)10:30〜12:00
講演:早稲田医療技術専門学校文化祭
主催:早稲田医療技術専門学校
場所:同学校 大講堂
テーマ:「生きることにチャレンジし続けよう〜復活への戦い」
参加者:学生、一般、保護者、教員など約350名
埼玉県にある早稲田医療技術専門学校は、看護学科、理学療法学科、作業療法学科、義肢装具学科が学べる専門学校です。文化祭の目玉企画として太田さんが講演会に招かれました。
文化祭ということで、実行委員は生徒の皆さん。アテンドから打ち合わせまですべて学生たちが一生懸命やっている姿が微笑ましい限りでした。医療に携わる学生たちなので、太田さんへの質問や聞いてみたいこともたくさんあるようで、打ち合わせから講演終了後の控え室でも太田さんは質問攻めにあっていました。
講演内容も療養中のコミュニケーションについてに時間が割かれ、また講演中には感極まって泣いている生徒もいました。
「体を治してくれたのは医師だけど、心を治してくれたのはナースでした」という太田さんの言葉や「医療の仕事についてくれてありがとう」という言葉、医療チームは、がんがんお互いに言い合っても理解しあえるレーシングチームに似ていたというエピソードなど、学生たちにとっては「現場」でのリアルな患者とのエピソードは心に入っていくようでした。
講演後の生徒たちとの会話から〜
Q「作業療法士をめざしています。太田さんがポジティブになったきっかけは自分からですか? それとも誰かに話をすることで受容ができたのでしょうか?」
太田「当時は、赤ん坊のような状態で理性もなく人から言われた言葉も受け入れられなかった。言葉には重きをおいてないんだよね。言葉を発してくれた人の気持ちが自分のなかに入ってくると変われるきっかけになった」
Q「『クラッシュ』と『リバース』を読みました。言われて一番カチンときた言葉はなんですか?」
太田「自分が受容できていない時期は、なにを言われても頭にきちゃう。『きっと、よくなりますよ』とか、なにげない言葉でも頭にきてた。みなさんが、患者も人間なんだって思って伝えてくれたら、きっとその気持ちは伝わると思う」
レポート/隠岐麻里奈
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主催者からの声
「先日は、早稲田医療技術専門学校平成18年度早秋祭にて講演いただき誠にありがとうございました。講演という生の声が聞けた今回のような機会は、我々にとって大きな財産となりました。講演では、不手際もあり、太田さんにとって決してよい環境での講演会であったとは思えません。そのような状況にもかかわらず、快く我々に対応していただけたことをあらためて御礼申し上げます。お体には是非とも気をつけてください。そして、これからも多くの方々に太田さんの『戦い』を伝えていってください。これからのご活躍を心よりお祈り致します。本当にありがとうございました」
〜講演後にいただいたお手紙より〜
早秋祭 講演会担当:
橋上昌枝さん・大谷由美奈さん・多田朱里さん・田沼唯さん |
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太田哲也コメント
「医療チームは振り返るとレーシングチームのように濃い関係だった。これから皆さんが就く仕事は、とても厳しいし、患者の気持ちに振り回されることもあるでしょう。でも、大変だけどレースチームのように喜びも大きい。後になって考えると本当に感謝しているんです。治療にかかわってくれたナースやリハビリの先生たちすべての人にありがとう、という気持ちで僕はいます」
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