|
太田哲也監督TEZZO RACERS CLUBが、1年ぶりにアルファロメオチャレンジ東北シリーズに参戦しました。
前日は、伊藤真一選手のガレージでアルファチャレンジの主催でもある「ガレージエディフィス」さんに太田監督、スタッフ、TEZZO RACERS CLUBメンバーで訪問しました。
現地では、宮城県在住のTRCメンバー2名とも合流。
被災地の現状、今後の支援についても話し合いました。
翌日は、いよいよ仙台ハイランドへ。
テントを貼り、ピット準備を整えた後は、ドライバーズミーティングが始まる前には着替えを済ませ、太田監督によるレクチャー開始。
久しぶりの仙台ハイランドだったため、コース図をもとにベストラインをレクチャーします。
ドライバーズミーティングでは、アルファチャレンジエントラントの方60名の前で、主催者から特別レクチャーを要請され、
「マナーのある走り方をしてお互いの存在をリスペクトする。相手がいなければレースはなりたたないのだから「相手を意識すること」
がレースでは大事」ということや、生憎の天候だったため、雨の走り方やブレーキについてのアドバイスなどを行いました。
走行1本目では、太田監督によりカルガモ走行や同乗走行を実施。
その後、教えてもらったラインを各自が復習するように走行を重ねます。
走った後は、太田監督が各自に「どう？」と声をかけ、ドライバーのフィーリングを確認し、メカニックにマシンの調整などを指示していきます。
また、この日は生憎の雨模様だったため、雨の場合のラインどりについても予選、決勝前に太田監督からアドバイスがありました。
ランチタイムは、恒例の山田うどんさんご提供による「うどんパーティー」です。
いつもサポートしていただいている山田うどんさんに感謝をしつつ、おいしいうどんをいただきました。
そして、雨もさらに強くなり、いよいよ決勝スタートです。
参戦するのは、AR150-2布井選手（GTV2.0TB)、AR150-3柴崎選手（147MT)は、これが初レース、AR150-6伊藤選手（GT2.0)&中村選手（156)。
スタート後の、1コーナーで柴崎選手が「初レースでさすがに1コーナーは恐くて突っ込めなかった」と順位を落としますが、各自安定して周回を重ねていきます。
「いつもはなかなか前に出られなかったが、今日はいける気がした」という布井選手が、周回前半で、前を行く選手を交わそうと気合の入った走りをしていましたが、最後にコースアウトし、コースに戻りクラス2位。順調に順位をあげていった中村選手と後半になるに連れて「雨のベストラインがわかってきた」という伊藤選手も、同クラスでいい戦いを繰り広げ、最終周で同クラスベストラップをたたき出した伊藤選手がクラス2位、中村選手が3位でフィニッシュ。
柴崎選手は、初レースながら、完走し、クラス1位でフィニッシュしました。
レース後、ヘルメットを脱ぐと、笑顔が溢れます。
「無事で、デビュー戦で完走でき、ありがとうございます。経験不足な点もあるので、次回さらにがんばります」（柴崎選手）
「気持ちでもっと頑張ろうと思ってしまい、もう少し冷静さが必要だったかなと思います」（布井選手）
「3年ぶりのハイランド。震災後初めてでしたが、前と変わらないコースで安心しました。雨のコースは違う顔がありますが、摩擦円、荷重移動など基本を思い出して走りました。レースには満足しています」（中村選手）
「事故なく走りきれたのがよかった。予選、決勝とだんだんとタイムがあがってきた。雨だったのでいろいろ試しながら走り、最後、ラインどりもわかり、マシンも非常にバランスがよく走りやすかった」（伊藤選手）
太田監督からも、メンバーの走りを見て、最後にエールがありました。
「悔しさや嬉しさ、いろいろあるだろうけれど、皆さん、腕はあがってきて、次には気持ちの持ち方や自信が、さらにいい結果につながることがわかったと思う。理論も大事だけれど、レースにはメンタルのコントロールも必要。雨のレースは、よりメンタルが大事になるので、人生の勉強にもなりますよね」
久しぶりの仙台ハイランドで、太田監督、スタッフ、TEZZO RACERS CLUBメンバー皆が集って、サーキットで気持ちのよい1日を過ごすことができました。
まだまだハイランドも復興が続いていますが、今後も皆で東北地方を盛り上げていきたいと思います。
RESULT
AR15-6クラス
2位 伊藤広一選手（GT2.0 tezzo RT）
3位 中村弥太郎選手（156 tezzo RT）
AR150-2クラス
2位 布井秀雄選手（GTV2.0TB tezzo RT）
AR150-3クラス
1位 柴崎明選手（147tezzo RC）
文/広報 隠岐麻里奈
|
